願いのリレー

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【一度きりのコーヒー】


ある晴れた火曜日の朝だった。

 

 


きっと、
あれが最初で最後の
コーヒーだろう。

 


 

 

1年間一緒に仕事をしてきて、
今まであの部下は、他の人にはコーヒーを淹れるのに、何故か僕には一切淹れることはなかった。
僕がその部下にコーヒーを淹れることはあるのに。


その部下が他の人にはコーヒー淹れてるのを、何度も目の当たりにしている。
その度に、正直嫌な気持ちになる。

なぜ僕には淹れてもらえないのか、
僕はその部下に聞くこともしなかった。

いや、正確には聞くことができなかった。
(そりゃ普通、自分で聞けないわな)

 


その部下が何を考えているのか
だいたいのことは分かるが、
コーヒーの件など、
考えがたまにわからないこともある


時々物凄く距離を感じる……

 

 


そんな部下が

一度だけコーヒーを淹れてくれたときがある

 

※(部下という言い方、僕はあんまり好きじゃないが、日記上は使ってみた)

 

 


……

 

 


僕が仕事で失敗したあの日
みんなに迷惑をかけて
流石に精神的に凹んでいた。
頭痛もしていた。

 

 

部下の目には、僕のこと、
どのように映っていたのだろうか……

 


……

 

 

でもさぁ

気遣いひとつで人の気持ちって動くよね

 

 

 


仕事で失敗したその日の明け方
それまで1年間一緒に仕事してきた部下から

僕を気遣ってなのか
気まぐれなのかは
わからないが

 


次のことがあった

 


……

 


僕が仕事で失敗したあの日の24時間明け、
パソコンで眠気を感じながらも書類を作成していた……

 

 

 

部下「ブラックかカフェラテ、どちらがいい
  ですか?」


それは突然だった。

 

僕「んあ… か…カフェラテで」

 


少しすると部下が
僕のマグカップに熱々のカフェラテを淹れてきた。

 

部下「薄いかも知れませんが…」


僕「んぁ… あ、ありがとう。いただきます」

 


……

 


僕「ん〜 美味しい」

 

そのとき、僕は何故か部下の顔を見ることができなかった

 


……

 

 

  初めて僕にコーヒーを淹れてくれた

 

 

味は確かに薄かったけど
気持ちは濃かった
(と、勝手に思わせといて欲しい)

 

 

 

    凄く沁みた
     身にも心にも
      凄く美味しかった

 

 

最高の朝であり
最高のコーヒーだった

 

 

 

少し涙が出そうになったかも

危なかった

 

 

 

ありがとう。

 

 

 

……

 

 

 

失敗してみんなに迷惑かけたけど、
部下、同僚、上司、みんさんから
親切にしてもらえた。

「情けは人の為ならず」

とは、このことなのかな。


僕は人を疑う性格だが、

人の暖かさを改めて感じた日であった。

 


仕事上のFellowsってことかな。

 

 

 

 

ありがとう


    ありがとう


        ありがとう

 

 

 

 

 


そんな
ある晴れた【2021・10・19】の朝だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


  
   いつか あの日のあなたを

   ふと思い出すだろう

   ふと思い出すだろう

 

   一度きりのコーヒーを 

 


   たった一度きりのコーヒーを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


はるか昨日のこと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(記: 2021/12/19 )

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


〈あとがき〉

 

それからは、現在
たまに、僕にコーヒーを淹れてくれるようになりました。