願いのリレー

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【せんぺいも王子様も蔑ろ】④

※ これは、フィクションとノンフィクションの合作です(工作ではありません)。

 

 


その日僕は
そのまま静かに寝ることにした。


人を笑顔にするって
言葉では簡単だけど


自然に生まれ溢れる笑顔ってやつを


どうしたら相手にさせてあげられるんだろう


そう考えながら
その日は眠りについた。


眠りに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


♫リンガリガリン!

耳障りなベルが鳴る〜

 

そう。目覚まし時計が鳴った!!
もう朝?
時計の針はAM9時を差している

 

……

 

あれ?
今日は何曜日だ?
スマートフォンの画面を見た。
金曜日だった。


あれ?
昨日も金曜日だったと思ったけど……


ま、いいか。


イイ天気だ。

家中の窓を開けて 地球の風を部屋に入れた。


ひゃっほ〜!!
ずっちぃ〜なぁ〜!!
地球に生まれて良かったぁ〜〜!!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
(織田裕二のモノマネをする山本高広風)

 


ん?ちょっとまった……

 


この場面、何処かで見たぞ!
デジャヴか?
昨日の出来事は夢だったのか?
いや、違う。
昨日は確かに一日行動していた。
夢ではないはず。
でも、
朝起きたら、昨日と同じくまた金曜日だ……

と、いうことは、これは
また昨日?
いや、今日?
どういうこと?

 

 

 

 

ピンポーーーン

 


突然、インターホンが鳴った。
(インターホンは突然鳴らされるものである)

 


……ほらほらほら!
このくだり!!
昨日と同じ!!
【せんぺいも王子様も蔑ろ】① 参照

 


(……どうか昨日の出来事と違ってくれ!)

そう心の中で願っていた。

僕らは願いのリレーだ
(↑お前しかいないだろ!)

 

 

「はい」

と僕は返事して
ドアを開けると、そこには男性2人女性1人が立っていた。


身長160センチメートル位
黒縁メガネに上下グレー色のスーツ姿を着た
やや癖がありそうな
年齢60歳くらいで細身の男


30歳代後半位で、身長165センチメートルくらいのスラッとした
色白で肩までの黒髪のストレートヘアの
鮮やかな水色ワンピースを着た、帰国子女のような清楚な女性


顔も白いワイシャツも汗でビショビショの
人は良さそうな太ったトランプ柄のTシャツが透けている男

 

はぁ……


やっぱりか。


どうやら僕は、いつの間にかおかしな世界に入っていたらしい。


昨日と同じく女性が真面目な顔して喋りかけてきた。

 

『あのぉ、こちらに、せんぺいぺいピーポーさんはいらっしゃいますか? 』

 

僕は考えた。
昨日は、知らないということで誤魔化した。
今日は正直に自分だということを言ってみようかと。


いや、昨日が今日で今日が昨日で……
いやぁ〜
も〜〜う!

 

ややこしや〜 ややこしや〜
ややこしや〜 ややこしや〜
(狂言師野村萬◯さんのイメージで)

 

あ!!

しまった!!

この人たちの前で、「ややこしや〜」

振り付きでやってしまっていた!!

 

玄関前にいる人たちは、そんな僕を完全にスルー。

そして、何事もなかったように女性が質問してきた。

 

『私どもは、インスタを拝見しておりました。あすかせんぺいの仮面を付けて投稿していましたよね?
あれ、罪になるんです』


「あ、はい。僕がその、せんぺいぺいピーポーどぇす!」

僕は内心ドキドキしながらも正直に答えた。

 


身長160センチメートル位
黒縁メガネに上下グレー色のスーツ姿を着た
やや癖がありそうな
年齢60歳くらいで細身の男が怪訝そうな顔をして言った。 

 

『そうですか。なら、罪になるので、これから同行してください。今すぐに』 

 

「え?どこにですか?」

 

『私たちが乗ってきた車に乗ってください。あなたは罪を犯してます。今ならまだ間に合います。ある団体のところへ一緒に行きましょう』

 

……やはり、昨日とは違う展開になってきた。
どうしよう。
どこに連れて行かれるんだろう……

 

僕が不安そうにしていると、

顔も白いワイシャツも汗でビショビショの
人は良さそうな太ったトランプ柄のTシャツが透けている男が、こもった声で言った。

 

『せんぺいぺいピーポー第8弾、見ましたよ。申し訳ありませんが、確かにあの笑顔では奥様はあなたのことを蔑ろにしてしまうでしょう』


「あ、あれ見られたんですね。お恥ずかしいかぎりです」(^◇^;)


『実は今、そのある団体のところに、奥様がいるんです』


「え!?妻が何故そこに?」


『それは向こうに着いてからお話しします。向こうで奥様もお待ちしております。さぁ、行きましょう』


「はい。わかりました」


僕は何故か、
この3人は悪い人たちではなさそう。
罪を犯した僕を救ってくれそう。
そんな予感がしたため、
この人たちを信じてみることにした。

 


玄関前には
1台の車が止まっていた。
この3人が乗ってきた車だ。
てんとう虫みたいな形の車だった……

 


運転手が、太った男。
助手席に女性。
助手席の後ろに、メガネの男。
そして、その隣に僕。

 

 


4人で、ある団体のところへ向かった……