【せんぺいも王子様も蔑ろ】②
※ これは、フィクションとノンフィクションの合作です(B作ではありません)。
ふぅ……
ホッとしたのち、休日のため、
洗濯掃除、庭の草刈正雄などの作業を一通り行い、筋トレをしたりしなかったりした。
そして、あるアーティストのシンフォニックコンサートのDVDを観ながら、
時々口ずさみ、時には真似をしてみて大きな声になりそうになりながら歌ったり、何回も観たはずなのに、熱唱するAさんに思わず見入ったりラジバンダリーして過ごした。
あっと言う間に、1人の1日も終わり、
朝の出来事がまるで嘘のように日常を取り戻していた。
家族も夕食までには全員帰ってきた。
妻と爪楊枝と妻用事で
妻元気で留守がいい
妻の居ぬ間に……
(↑わけわからんこと言わんといて!)
午後6時30分頃
家のリビングのテーブルに、
僕の向かい側に妻
妻の隣に幼稚園児の娘
僕の隣に小学5年生の息子
が座り、家族4人の夕食がはじまった。
いきなり妻が、息子になにやら学校の宿題のことで怒り出した。
息子の顔は強張っていた。
次に娘が絶妙なタイミングで、味噌汁のお椀に箸を入れたままテレビを見ていて、
お椀を倒して味噌汁をこぼしてしまった。
妻は、やはり今度は娘に激怒!!
怒りながらテーブルや床を拭き出した。
娘は涙を流し泣いている……
僕は、この重苦しい空気を変えようとした。
妻に、
「あんたもふくの手伝ってよ!!」
と、怒られた。
でたぁ〜!待ってました!!
ピンチはチャンス!!
僕は、ふいた。
正式には、吹いた!!
テーブル上に溢れている味噌汁を
ふー ふー
と、息を大きく吹いてみせた。
テーブルの上の味噌汁が無様に床に落ちていく。
奇麗な着地なんて期待は無かったさ。
妻は、そんな僕を無視した。
(アタリマエダ!オマエ!)
↑
[誰だ!?]
小学5年生の息子もふいた!
ぷぷぷー
と、笑いを堪えきれず吹いた。
僕はすかさず口笛を吹いた!!(何故だ!)
幼稚園児の娘は
先程まで泣いていたが、僕の渾身のギャグ?に、涙を流しケラケラ笑っていた。
もうこれで、息子と娘の掴みはOKだ!
あとは妻を笑かさなければ。
僕は最近蔑ろにしてきたあすかせんぺいを
(蔑ろ〈ないがしろ〉の使い方が多分違う)
2階の寝室の本棚からリビングに持ってきて、自分の顔に付けた……
【せんぺいぺいピーポー第8弾】
をやることにした。
久々の、せんぺいぺいピーポーだった。
あと、補足だが、
妻が息子に怒っていたことは、
学校の宿題ではなく、そろばんの2級検定試験についてらしい。
どうやら息子は、そろばんの練習を蔑ろにしていたらしい(蔑ろの使い方がわからん)。
♫検定をお子様も蔑ろ〜
(^◇^;)つづく